
聖剣伝説3 TRIALS of MANAの評価【口コミ・評判】
1995年のスーパーファミコン用ソフトを3Dでフルリメイクした『聖剣伝説3 TRIALS of MANA(トライアルズ オブ マナ)』は、2020年4月24日にNintendo Switch、PS4、PC(Steam)で発売されました。聖剣伝説3 TRIALS of MANAの評価を先にまとめると、「原作の空気を壊さずに遊びやすくした、手堅いリメイク」として、ファンからも初めての人からもおおむね好意的に受け止められているんですよね。
ただし、グラフィックの粗さやカメラ、原作にあった2人協力プレイが無い点には不満も出ています。この記事では、Metacritic、Steam、ファミ通のクロスレビューと開発者インタビュー、国内メディアのレビューをもとに、良い点と気になる点を整理しました。
※2026年11月8日時点の情報です。Switch版を中心に、PS4版とSteam版の評価も参考として取り上げます。
聖剣伝説3 TRIALS of MANAのメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Switch 版は、メタスコア74点(批評家レビュー29件)です。内訳は肯定的が20件(69%)、賛否が9件(31%)、否定的は0件でした。機種別では、PS4版が76点(54件)、PC版が78点(7件)なので、どの機種でも70点台後半前後に集まっています。
発売直後の2020年4月27日にAUTOMATONが伝えた時点では、Switch版は76点でした。同じ記事では、2018年に出た前作のリメイク『聖剣伝説2 シークレット オブ マナ』が、メタスコアでPS4版63点、PC版57点と低迷していたことにも触れています。前作で心配したファンが多かったぶん、「今回はちゃんと作られている」という安心感が評価を押し上げた面もあると思います。
海外メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載されたSwitch版のレビューを中心に、内容を要約して紹介します(点数はMetacritic上の表記です)。
GameCrate 93点
スクウェア・エニックスは過去の作品を現代向けに作り直すのがとても上手くなった、と評価しています。今回のリメイクは、その成功例の一つという位置づけです。
Cubed3 90点
1999年の『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』以来、シリーズで最も良い作品だと言い切っています。原作の仕組みを広げた点を高く評価したレビューです。
NintendoWorldReport 85点
長く日本でしか遊べなかった名作の決定版だとしています。何十時間も繰り返し遊べる内容がある一方、物語の掘り下げは浅いと指摘しています。
Nintendo Enthusiast 85点
キャラクターの育成が楽しく、パーティの組み合わせで物語が変わるので、繰り返し遊ぶ価値があるとしています。
Nintendo Force Magazine 85点
前作『聖剣伝説2』のリメイクにかけられた手間とは比べものにならないほど良い出来だ、という評価です。前作との比較で語られているのが、本作のレビューらしいところなんですよね。
Nintendo Life 80点
名作の復活として成功していて、RPGファンにも初めての人にも強く勧められるという評価です。ただ、Switch版の動作面にはいくつか問題があるとしています。
IGN 80点
魅力的で、上手く現代風に作り直されていると評価しています。気になる点としてはカメラの扱いにくさを挙げ、サブクエストがもっと欲しかったとも書いていました。
TheSixthAxis 80点
アクションRPGのリメイクとしては見事な出来としつつ、ぼやけたテクスチャーと協力プレイが無いことが足を引っ張っているという見方です。
Slant Magazine 40点(PS4版)
PS4版のレビューで唯一の否定的評価です。キャラクターを作り直したことで、原作の登場人物の個性の薄さがかえって目立ってしまったと批判しています。
ファミ通クロスレビューは32点
国内では、ファミ通のクロスレビュー(Switch版)が8点・9点・8点・7点の合計32点で、「ゴールド殿堂」入りでした。原作の雰囲気をそのまま残しながら3Dで豪華になった点、アレンジBGMの良さ、クラスチェンジで育てる楽しさは、4人に共通して好意的です。厳しめの7点をつけたレビュアーは、大きな敵との戦闘でカメラが扱いにくく、アクションが軽くて戦闘に盛り上がりが足りないと書いていました。宝箱の中身がお金ばかりで探索の楽しみが薄い、という指摘もあります。
Switch版のユーザー評価は好意的
Metacritic の Switch 版ユーザースコアは7.9(139件)で、肯定的71%、賛否16%、否定的13%でした。音楽と、キャラクターを変えて何度も遊べる点を褒める声が多い一方、英語音声の演技、ロード画面、テクスチャーの表示遅れ、カメラへの不満がくり返し書かれています。英語の吹き替えは日本語版を遊ぶ人には関係が薄いので、国内のプレイヤーにとっては気にならない部分だと思います。Amazon.co.jp のSwitch版の商品ページは、5点満点中4.0(1,027件)でした。

Steam版のレビュー
Steam版はSwitch版と同じ2020年4月24日に配信され、ストア価格は6,578円です。日本語のユーザーレビューは531件中90%が好評、英語のレビューは2,241件中91%が好評で、どちらも「非常に好評」でした。言語を問わず9割前後が好評という数字からも、作品の満足度の高さが伝わってきます。
評価されている点
6人から選ぶ「トライアングルストーリー」をそのまま再現
本作は、6人のキャラクターから主人公1人と仲間2人を選び、その組み合わせで物語の展開が変わる作りです。原作のこの仕組みはリメイクでも変わっておらず、ファミ通のレビュアーも、6人の物語が絡み合う構成の魅力を挙げていました。GAME Watchのレビュー(2020年4月23日)も、3Dになって物語の描写が濃くなり、原作を知らない人にも勧められると評価しています。
見て避けられるようになったアクション
戦闘はリアルタイムのアクションで、敵の大技は攻撃範囲が地面に表示されます。GAME Watchによると、ジャンプや回避で範囲から逃げられるうえ、ボスの必殺技は発動前にゲージを削ると止められるので、原作よりアクションとしての手応えが増しています。難易度は4段階から選べるので、腕前に合わせて調整できるのも親切です。
ファミ通の開発者インタビューでは、メインプロデューサーの田付信一氏らが、当初は原作に近い見下ろし視点で開発していたものの、途中でアクションを重視した三人称視点に切り替えたと話しています。理論上はすべての戦闘をノーダメージで勝てる作りで、クラス1のままクリアすることもできるそうです。
クラスチェンジと周回プレイの楽しさ
レベルが上がると光と闇のどちらかの系統へクラスチェンジでき、見た目や技が変わっていきます。リメイクでは育成の幅を広げる「アビリティ」が加わり、クリア後にはさらに上の「クラス4」も解放されます。インタビューによると、2周目以降は前回の成長を引き継ぐ「強くてニューゲーム」があり、因縁の敵との掛け合いなど、クリア後に追加された場面もあります。何周も遊ぶ前提で作られているんですよね。
原作では上位のクラスへ進むための専用アイテム集めが大変でしたが、GAME Watchは、リメイクではクラス3まで到達しやすくなったと書いています。育成の途中で足止めされにくくなったことも、遊びやすさの評価につながっていると思います。
音楽と会話の作り込み
菊田裕樹氏の楽曲は、アレンジ版と原曲を切り替えて聴けます。ファミ通のレビュアーも、両方を選べる点と、原作の細かな場面まで再現されている点を評価していました。会話もフルボイスになり、インタビューによれば仲間どうしの掛け合いは組み合わせによって内容が変わるほど数が多いそうです。誰と旅をするかで道中の雰囲気まで変わるので、周回の動機づけにもなっていると思います。
新しく加わったクラス4の名前にもこだわりがあり、たとえばリースの新クラス「フレースヴェルグ」は、北欧神話で風を起こす鷲の巨人にちなんで、風の王国の王女であるリースに合わせて選ばれたと説明されています。

批判されている点
グラフィックとカメラの粗さ
海外でも国内でも、もっとも多く挙がる不満が見た目とカメラです。Switch版はテクスチャーがぼやけて見える場面があり、大きなボスとの戦闘ではカメラが追いつかずに操作しにくくなることがあります。フル価格の新作と同じ水準の映像を期待すると、物足りなく感じるかもしれません。
2人・3人での協力プレイが無い
原作では、2人目のコントローラーで仲間を操作する協力プレイができました。GAME Watchも、発売時点で協力プレイに対応していない点は、原作を遊んだ人の間で賛否が分かれるだろうと書いています。家族や友達と並んで遊んだ思い出がある人ほど、残念に感じる部分だと思います。
序盤が簡単で、戦闘がやや単調
体験版の段階から「簡単すぎる」という声がありました。開発陣はインタビューで、序盤のボス「フルメタルハガー」戦まではチュートリアルとして設計したと説明しています。それでも、通常の戦闘は短く終わるぶん印象に残りにくく、Metacritic のユーザーレビューでも、レベル上げが退屈、全体的に簡単すぎるという声が一部に見られます。
どんな人に評価されているのか
原作ファンは「思い出どおり」を評価
原作を遊んだ人の多くは、物語や音楽、キャラクターの雰囲気が当時の記憶のまま3Dになったことを喜んでいます。前作のリメイクで不安を感じていたファンほど、今回の丁寧さを高く評価している印象です。
初めての人は「遊びやすいアクションRPG」として評価
原作を知らない人からは、1周の長さがほどよく、キャラクターを変えて何度も遊べるアクションRPGとして受け入れられています。逆に、最新の大作RPGのような映像や複雑な戦闘を期待した人は、点数を下げる傾向があります。評価の分かれ目は、作品に「懐かしさの再現」を求めるか、「今の大作と並ぶ新しさ」を求めるかにあると思います。
聖剣伝説3 TRIALS of MANAは買いなのか?
Switchで遊べるアクションRPGのリメイクとしては、完成度が高く安心して勧められる1本です。映像の粗さや協力プレイが無い点を受け入れられるなら、周回まで含めて長く楽しめると思います。
価格はSwitch版の定価が6,578円(税込)で、Steam版と同じです。テレビでじっくり遊ぶのも、携帯モードで1つのダンジョンずつ進めるのもできるので、周回プレイを少しずつ進めたい人にはSwitch版が合っていると思います。
この作品が楽しめる人
- スーパーファミコン版の物語と音楽を、3Dでもう一度味わいたい人
- 主人公と仲間の組み合わせを変えて、何周も遊ぶのが好きな人
- 難易度を選べる、程よい手応えのアクションRPGを探している人
- クラスチェンジやアビリティで、キャラクターの育て方を考えたい人
購入前に考えたい人
- 家族や友達と2人以上で一緒に遊ぶことを目的にしている人
- 最新作と同じくらい高精細なグラフィックを期待している人
- カメラの動きに酔いやすい、操作のしにくさが気になる人