ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム のキービジュアル

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムの評価・レビュー【口コミ・評判】メタスコア96点の理由

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、2023年5月12日に任天堂から発売された Nintendo Switch 用のアクションアドベンチャーです。2017年の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編で、同じハイラルの大地に、空に浮かぶ島々と地下に広がる世界が加わりました。口コミや評判を見ると、「物をくっつけて自分で道具を作る」新しい遊びに驚いたという声が目立つんですよね。

評判を一言でまとめるなら、批評家・ユーザーの両方から最高クラスの評価を受けている一方で、前作の世界をもう一度歩く作りに合うかどうかで感じ方が変わる作品です。Metacritic のメタスコアは96点で、任天堂の発表では発売後3日間で世界1,000万本を突破しました。それでも、前作と同じ地形であることや、自由すぎる作りへの戸惑いを挙げる声もあります。この記事では、Metacritic の数字、海外メディアのレビュー、開発者インタビュー、国内メディアの評価から、評判を整理しました。

※2026年11月6日時点の情報です。Nintendo Switch 専用ソフト(Nintendo Switch 2 Edition あり)のため、Steam のレビューは存在しません。

ティアーズ オブ ザ キングダムのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアは96点で、批評家レビューは150件でした(「全機種」欄には156件という表示もありますが、ここでは Switch 版の150件を使っています)。内訳は肯定的145件(97%)、賛否5件(3%)、否定的0件です。

ユーザースコアは8.8点で、評価数は15,009件にのぼります。内訳は肯定的12,692件(85%)、賛否1,167件(8%)、否定的1,150件(8%)でした。1万5,000件を超える投稿があっても8.8点を保っているのは、それだけ多くの人に遊ばれ、支持されている証拠だと思います。

海外メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されているレビューから、満点のものと、数少ない賛否のものを合わせて9つを翻訳・要約しました。

Nintendo Force Magazine 100点

任天堂が『ブレス オブ ザ ワイルド』の出来をどうやって超えるのか想像できなかった、という書き出しで、その期待を上回ったと評価しています。

DualShockers 100点

前作のあらゆる面を改善しただけにとどまらない作品だ、と最大級に評価しています。

Inverse 100点

周囲の非常に高い期待を、楽々と超えてみせたと書いています。

Washington Post 100点

人の想像力が集まって物語が生まれることへの目配せが、何より心を引きつける、という視点で評価しています。

PC Games 90点

前作の強みの上に築かれた、とてつもなく大きなアクションアドベンチャーだという評価です。

The Jimquisition 70点

迎え入れてくれる顔と、ひどく意地の悪い顔の、二つの顔を持つゲームだと書いています。

Gamereactor Finland 70点

ファンにとっては素晴らしい作品だが、それ以外の人にはそれほどでもない、という評価です。

Gfinity 60点

まだハイラルを旅したことがない人には最良の入り口だとしつつ、前作が合わなかった人には、物語だけでもう一度挑戦する価値はないかもしれない、と書いています。

Slant Magazine 60点

シリーズの中で、最も無難で冒険の少ない作品に感じられることが多い、という厳しい評価です。

賛否のレビューに共通しているのは、「前作をどう受け止めたか」で評価が決まるという見方です。前作と同じハイラルを舞台にしたことを「深み」と取るか、「新鮮さの不足」と取るかで、点数が分かれています。

開発者インタビューで語られた狙い

任天堂の「開発者に訊きました」では、プロデューサーの青沼氏、ディレクターの藤林氏らが開発の狙いを話しています。前作と同じフィールドで続編を作った理由について、藤林氏は「どこに何があるか」が分かっているからこそ、作りたい新しい遊びが実現できると考え、企画書に「フィールドは変えない」と書いたそうです。テクニカルディレクターの堂田氏は、前作で開発上の制約からあきらめた「空を飛ぶ」「穴を掘る」といった取りこぼしを集めて、実現するところから始めたと振り返っています。

自由度の高さについては、堂田氏が「お客さまが“できるかな?”と試したことがちゃんとできるか」を大事にしていると話していました。青沼氏は、デバッグで最初からクリアまで20回ほど遊んだうえで、前作よりさらに寄り道をした方が面白いゲームになっていると語り、「まっすぐゴールを目指さないで」と呼びかけています。

評価されている点

空島の上で、リンクがウルトラハンドで緑に光る板をつかんで動かしている画面
画像: www.nintendo.com(公式)

物をくっつける「ウルトラハンド」と、手から生まれる新しい能力

冒険の手引きによると、ウルトラハンドは、つかめる物同士なら何でも接着でき、高さや向きを変えながら組み合わせられる能力です。GAME Watch のレビューでは、板と扇風機を組み合わせて舟にするなど使い方の幅が広く、本作で最も重要な能力だとされていました。ほかにも、武器や盾、矢に素材をくっつけて新しい効果を持たせる「スクラビルド」、天井を通り抜けて上の階へ出る「トーレルーフ」、物の動きを逆再生する「モドレコ」があります。インタビューで藤林氏は、謎解きに使う能力はすべて「手」から出るものにしたと話していて、作品のテーマである「手と手」が遊びの仕組みにまで通っています。

空から地上まで、ひとつながりの世界

藤林氏は、前作を大きな意味では「平面的な遊び」だと考えていて、今作では地上から空までひとつながりで移動できることを前提に、高さを生かした立体的なフィールドを作ったと話していました。空島から飛び降りて、そのまま大地や池へダイブできる爽快感を狙ったことも、インタビューで語られています。崖の側面に洞窟の入り口が加わったことで、知っている場所の見え方が変わる、というアートディレクターの滝澤氏の話も印象的でした。

答えが一つではない謎解き

祠の謎解きは、用意された正解をなぞるより、手持ちの能力と周りの物を組み合わせて自分なりの解き方を見つける作りです。冒険の手引きにも「あの手がダメなら、この手はどうだろうか?」と色々試すことが大切だと書かれています。友だちと話すと解き方がまったく違っていた、という体験が生まれやすく、これが口コミでの盛り上がりにもつながっていると思います。

記録的な販売本数

任天堂のニュースリリースによると、本作は2023年5月12日の世界同時発売から3日間で、世界の販売本数が1,000万本を超えました。そのうち国内は224万本です。評価の高さが、そのまま販売の勢いにも表れています。

批判されている点

前作と同じハイラルの大地

地上のフィールドは前作と同じハイラルが土台になっています。前作を遊び込んだ人には、知っている場所で新しい発見をする楽しさがある一方で、新しい大陸を期待していた人には新鮮さが薄く感じられることもあります。海外レビューの賛否も、主にこの点をめぐって分かれていました。

始まりの空島で、リンクがゴーレムに話しかけられている場面
画像: www.nintendo.com(公式)

操作を覚えるまでの手間と、戦闘の厳しさ

GAME Watch のレビューでは、ウルトラハンドで物を接着したり回転させたりする操作は、慣れるまで少し難しいと書かれていました。持ち運べる道具の多くが使い捨てであることや、トーレルーフで上には登れても下には降りられないことにも触れています。戦闘の難易度も高めで、強い敵にいきなり出会うと苦戦します。冒険の手引きにも、装備が整わないうちは「無理に戦わない」のも選択肢だと書かれているほどです。

自由すぎて、何から始めればいいか迷う

The Jimquisition の「二つの顔」という表現のように、自由度の高さは人によっては突き放されたように感じられます。メインの目的は冒険手帳で確認でき、手引きではヘブラ地方のリトの村から異変調査を始めるのを勧めていますが、自分で目的を見つけて動くのが苦手な人には、序盤の広さがかえって負担になるかもしれません。

日本での評価の傾向

GAME Watch のレビューは、能力を組み合わせる自由度の高さを強く評価し、無駄に見える要素にも意味があるゲームデザインに感心したと結んでいました。前作を知らなくても遊べるが、知っていると細かなネタを楽しみやすい、という指摘もあります。

価格.com では、Nintendo Switch 2 Edition のページに2件のレビューがあり、どちらも満足度5点でした(2026年11月6日時点)。マップが広がって探索の範囲が増えたこと、読み込みが短くなり快適になったことが書かれています。件数が少ないため参考程度ですが、Switch 2 で遊び直した人の満足度も高いことがうかがえます。

評価が分かれる理由

前作をどこまで遊んだか

前作を何百時間も遊んだ人ほど、地形の記憶と新しい能力が組み合わさる面白さを強く感じやすい作りです。反対に、前作を途中でやめた人や、前作の世界にあまり魅力を感じなかった人にとっては、同じ舞台で同じような旅をもう一度する印象が先に立つかもしれません。

「自分で遊びを作る」ことを楽しめるか

堂田氏はインタビューで、同じ日に遊び始めた人同士があとで話すと、途中から話がかみ合わなくなるのが一番いい遊ばれ方だと話していました。決められた道をたどるより、寄り道や実験を楽しめる人ほど評価が高くなりやすいと思います。

Nintendo Switch 2 Edition について

苔むした石造りの建物の中で、緑の光が渦を巻く壁の前に立つリンク
画像: www.nintendo.com(公式)

Nintendo Switch 2 では、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム Nintendo Switch 2 Edition』が2025年6月5日に発売されています。希望小売価格はパッケージ版8,920円、ダウンロード版8,900円(ともに税込)で、Switch 版を持っている人は1,000円(税込)のアップグレードパスだけで遊べます。スマートフォンのゲーム連携コンテンツ「ZELDA NOTES」に対応し、TV モードでは対応 TV なら HDR 表示もできます。なお公式サイトによると、Switch 2 Edition で作った2つ目のセーブデータは、Switch 版に引き継いで遊べません。

ティアーズ オブ ザ キングダムは買いか

Switch 版の希望小売価格はパッケージ版が7,920円、ダウンロード版が7,900円(ともに税込)で、プレイ人数は1人です。アートブックやスチールブック仕様のカードケースなどが付いた「Collector's Edition」(14,520円・税込)も同日に発売されていました。

迷わず遊んでほしい人

  • 手持ちの能力と周りの物で、解き方を自分で考えるのが好きな人
  • 空・地上・地下と、高さの違う場所を行き来する探索に引かれる人
  • 前作を楽しめていて、同じハイラルの「その後」を見てみたい人

先に前作や動画で相性を確かめたい人

  • 目的地がはっきり決まった、一本道の冒険の方が好きな人
  • 前作のオープンワールドが合わず、途中でやめてしまった人
  • 強い敵との戦いや、細かな組み立て操作にストレスを感じやすい人

始めたばかりのころは、祠の謎がなかなか解けずに手が止まることもあると思います。そんなときは、正解を探すより、目の前の板や岩をウルトラハンドで適当にくっつけてみてください。思いがけない形で道が開けたとき、青沼氏が「寄り道をしたほうがおもしろい」と言った意味が、きっと実感できるはずです。