ASTRAL CHAIN のキービジュアル

ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)の評価は?【口コミ・評判】2体同時操作の手応え

『ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)』は、2019年8月30日に Nintendo Switch で発売されたアクションゲームです。『ベヨネッタ』シリーズで知られるプラチナゲームズが開発し、任天堂が発売しました。口コミや評判では「主人公とレギオンの2体を同時に動かす感覚がほかにない」という声が多く、アクション好きのあいだで今も名前が挙がる作品なんですよね。

結論を先に言うと、操作を覚えるほど上達が実感できるアクションを探している人には、かなり満足度の高い1本です。一方で、戦闘の合間にある捜査パートのテンポや、カメラの扱いにくさを指摘する声もあります。この記事では、Metacritic の数字と海外レビュー、ディレクターの発言、日本の口コミをもとに、評価の中身を整理していきます。

※2026年11月2日時点の情報です。Switch専用ソフトでPC版は無いため、Steam のレビューは存在しません。

アストラルチェインのメタスコアとユーザー評価

Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアが87点で、批評家レビューは92件と表示されています。内訳は肯定的89件(97%)、賛否3件(3%)、否定的0件です。ページ内の「全機種」の欄には98件という表示もあり、本記事では Switch 版の内訳がわかる92件を採用しています。

目を引くのはユーザースコアで、9.0点(3,665件)と、メタスコアよりも高い評価になっています。内訳は肯定的3,251件(89%)、賛否191件(5%)、否定的223件(6%)。Metacritic ではユーザースコアが批評家より低くなる作品が多いなかで、遊んだ人の満足度がここまで高いのは、この作品の特徴だと思います。

各メディアのレビュー・評価

Metacritic に掲載されている主なレビューを、翻訳・要約して紹介します(点数は2026年11月2日時点の表記)。

LEVEL(チェコ) 100点

アクションを中心に、さまざまなジャンルの要素をうまく混ぜた作品だと評価しています。ユーモアが肩の力を抜いた調子でありながら、シリアスな物語を損なっていない点も褒めています。

Power Unlimited 94点

異界「アストラル界」の場面は単調でやや退屈だと指摘しつつ、刑事ものとしての捜査パートを含めた大胆なアクションアドベンチャーで、欠点は小さいとしています。

Destructoid 90点

最初の数時間で評価が変わったと書いています。本作は本領を発揮するまでに時間がかかるゲームだ、という見方です。

XGN 85点

プラチナゲームズのこれまでの作品の流れをくむ、アドレナリン全開のアクションで、同社のファンなら必ず遊ぶべきだとしています。

Gamers Heroes 90点

テンポの速いアクションゲームが好きな人に勧める、という短い評価です。

ディレクターが語った開発の苦労

ディレクターを務めたのは、『NieR:Automata』でゲームデザインを担当した田浦貴久氏です。監修は神谷英樹氏、キャラクターデザインは漫画家の桂正和氏が担当しました。ファミ通に掲載されたインタビューで田浦氏は、初めてのディレクションでいちばん苦労したのは、まだ世の中に無い新作の構想を言葉で伝えることだったと話しています。神谷氏らについては、いつか超えるべき存在だが、今はその方法論を学んでいる段階だ、という趣旨の発言もありました。2体を同時に動かすという、言葉だけでは伝わりにくい遊びを形にするまでの苦労がうかがえる内容です。

評価されている点

夜の街で主人公が手をかざし、青く光る鎖でつながったレギオンを操るASTRAL CHAINの戦闘シーン
画像: www.nintendo.com(公式)

レギオンとの2体同時操作

本作の核は、主人公と、鎖でつながった生体兵器「レギオン」を同時に動かす戦闘です。レギオンを敵の向こう側へ走らせ、鎖で敵を囲んで縛る。突進してくる敵の前に鎖を張って、足を引っかけて転ばせる。こうした動きを組み合わせると、1人のキャラクターを操るアクションとは違う「2人で戦っている」感覚が生まれるんですよね。慣れないうちは忙しく感じますが、うまく連携が決まり始めると、口コミで言われる「やめどきがわからない」状態になります。

役割の違う5種類のレギオン

物語が進むと、剣で斬るタイプ、弓で遠くを撃つタイプ、敵の攻撃を受け止めるタイプ、主人公を乗せて走るタイプ、斧で盾を砕くタイプと、性質の違うレギオンを使えるようになります。戦闘中でも切り替えられるので、敵に合わせて組み立てを変える楽しさがあり、繰り返し同じステージを遊んでも飽きにくい作りです。

近未来の警察ものとしての世界観

舞台は近未来の巨大都市で、主人公は特殊警察の新人です。桂正和氏のキャラクターデザインと、ネオンの多い街並み、ロックを中心にした音楽が合わさり、アニメのような雰囲気が強く出ています。事件ごとに区切られた構成も、ドラマを1話ずつ見ていくような感覚で進められます。

評価ランクとやり込み

戦闘ごとにランクが付き、各章のクリア後にも総合評価が出ます。高ランクを狙って同じ章を遊び直す人が多く、難易度の高いモードもあるため、アクションの腕を磨きたい人には長く遊べる要素がそろっています。

批判されている点

ジャケット姿の主人公2人とASTRAL CHAINのロゴを配した紹介映像のサムネイル
画像: www.nintendo.com(公式)

捜査パートでテンポが落ちる

戦闘の合間には、街の人に聞き込みをしたり、証拠を集めて推理したりする捜査パートがあります。「刑事ものとしての雰囲気づくりに役立っている」という声がある一方で、「早く戦いたいのに、話を聞いて回るのが長い」という不満も目立ちます。特に周回プレイでは、この部分を省略できないことが負担に感じられやすいようです。

カメラと画面の見づらさ

2体を同時に動かすうえ、敵も派手なエフェクトを伴って動くため、乱戦では画面の状況がつかみにくくなります。カメラの位置を自分で直す場面が多く、狭い場所では特に見づらいという声があります。

アストラル界の単調さ

Power Unlimited のレビューでも触れられていたように、異界であるアストラル界の場面は、色合いや構造が似ていて単調だと感じる人がいます。パズル的な足場の移動が続く場面もあり、アクションの爽快感を求める人には寄り道に映りやすい部分です。

序盤の分かりにくさ

Destructoid のレビューが「本領を発揮するまで時間がかかる」と書いていたとおり、序盤は操作の説明が多く、レギオンの種類も限られています。「最初の数時間で合わないと判断してしまった」という感想もあり、面白さが見えるまでの距離がやや長い作品だと言えます。

日本の口コミで目立つ声

日本のレビューや SNS の反応を見ていくと、評価の言葉にはいくつかの傾向があります。好意的な声で多いのは、「慣れてくると自分が上手くなった気がして気持ちいい」「キャラクターデザインと音楽が好みに刺さった」「サイドの事件や寄り道が意外と楽しい」といったものです。とくに、主人公の性別を選べることや、相棒のレギオンの見た目を変えられることなど、細かいところで愛着がわく作りを挙げる人が多い印象です。

一方で、否定的な声では「操作が忙しくて指がついていかない」「物語の展開は王道で、意外性は少ない」「トイレ掃除のような雑務クエストが多い」といった指摘が見られます。物語については、王道だからこそ素直に盛り上がれた、という受け止め方もあり、ここは好みが分かれる部分です。

続編を望む声が多い

発売から年数がたっても、SNS では「続編が出てほしい」という投稿が定期的に見られます。新しいアクションの形を作った作品だけに、2体同時操作をさらに発展させた姿を見たい、という期待の表れだと思います。なお、続編について任天堂やプラチナゲームズから正式な発表があったかどうかは、本記事の時点では確認していません。

なぜ評価が割れるのか

本作への不満は、戦闘以外の部分に集中しています。2体同時操作のアクションそのものについては、批評家とユーザーの両方からほとんど否定的な声が出ていません。つまり、「戦闘だけを楽しみたい人」と「世界観や捜査も含めて味わいたい人」とで、満足度の差が出やすい作りなんですよね。

ユーザースコアが9.0点と高いのは、戦闘の手応えを最後まで味わった人の満足度が、合間のテンポの悪さを大きく上回ったからだと思います。序盤で手放した人の声は、そもそも点数として残りにくいという面もあるので、この数字は「最後まで遊んだ人の評価」と受け止めるのがよさそうです。

始める前に知っておくと楽になること

口コミで「最初につまずいた」と言われやすい点を、遊ぶ前の心構えとしてまとめておきます。

  • レギオンは出しっぱなしにせず、必要なときに呼び出して、攻撃の合間にしまうと扱いやすい
  • 鎖で敵を縛る動きは、レギオンを敵の周りに一周させるイメージで操作すると決まりやすい
  • 回避の直後にタイミングよく反撃すると、レギオンとの連携技が出せる
  • 捜査パートは急いで進めず、周りの人に話しかけておくと見落としが減る

どれも、ゲーム内で説明される内容ですが、説明が一度に多く出てくる序盤には頭に入りにくいんですよね。慣れるまではランクを気にせず、1章ごとに操作をひとつずつ身につけるつもりで進めるのが近道です。

アストラルチェインは今から遊ぶ価値があるか

発売から7年以上たった今でも、主人公と相棒を同時に動かすというアクションの形は珍しく、ほかのゲームで代わりが見つかりにくい作品です。Joy-Con を1本ずつ持てば、1人が主人公、もう1人がレギオンを担当する2人プレイもでき、家族や友人と役割を分けて遊ぶこともできます。1人で2体を操るのが難しいと感じる人でも、2人で分担すれば同時操作の忙しさが和らぐので、アクションが得意な人と苦手な人が一緒に楽しむ手段としても使えます。

価格は希望小売価格で8,778円(税込)と、同じ時期の任天堂のソフトのなかでは高めですが、高ランクを狙う周回や、サイドの事件の回収まで含めると、遊べる時間は長めです。値段に見合うかどうかは、周回を楽しめるかで決まると思います。

相性がよさそうな人

  • 操作を練習して、上達していく過程そのものを楽しめる人
  • プラチナゲームズのアクションや、アニメ調の近未来SFが好きな人
  • 戦闘ランクを上げるために、同じ章を何度も遊び直せる人

購入前に注意したい人

  • 戦闘以外の探索や聞き込みを、できるだけ短く済ませたい人
  • 画面が派手に動くアクションで、目が疲れやすい人
  • 序盤から爽快感を求め、慣れるまでの時間が苦手な人

最初の2〜3章は、レギオンの操作に慣れるための期間だと割り切るのがおすすめです。新しいレギオンが加わり、鎖で敵を縛る動きが自然に出せるようになったころ、口コミで語られている面白さがはっきり見えてくるはずです。そこから先は、レギオンを切り替えながら自分なりの戦い方を組み立てていく時間になります。1周目を終えたあとに序盤の章を遊び直すと、同じ敵をまるで別のゲームのように手早く片づけられる自分に驚くかもしれません。その成長の手応えこそ、このソフトが長く支持されている理由だと思います。