
ゼルダの伝説 夢をみる島(Switch)の評価は?【口コミ・評判】リメイクの出来を検証
Nintendo Switch 版『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、2019年9月20日に発売されました。1993年のゲームボーイ版を、おもちゃのジオラマのような見た目で作り直したリメイクです。口コミや評判では「見ているだけで楽しい」「昔遊んだ島をもう一度歩ける」という声が多い一方で、「場面によって動きが重くなる」という指摘も根強いんですよね。
まず結論をお伝えすると、2Dゼルダの謎解きを手軽に味わいたい人には、今からでも勧めやすい作品です。ただし、価格に対するボリュームや動作の安定性を気にする人は、事前に知っておきたい点があります。この記事では、Metacritic の数字と海外メディアのレビュー、国内のレビュー記事、日本の口コミの傾向をもとに、評価のポイントを整理します。
※2026年11月2日時点の情報です。Switch専用ソフトでPC版は無く、Steam のレビューは存在しません。
夢をみる島(Switch版)のメタスコアとユーザー評価
Metacritic の Nintendo Switch 版ページでは、メタスコアが87点、批評家レビューは111件です。内訳は肯定的108件(97%)、賛否3件(3%)、否定的0件。同じページの全機種の欄には121件という表示もありましたが、ここでは Switch 版の111件を使います。
ユーザースコアは8.3点(2,476件)で、肯定的2,039件(82%)、賛否314件(13%)、否定的123件(5%)という内訳です。否定的な評価は少ないものの、「賛否」が1割強あり、手放しで満点を付けるというより「よくできているが気になる点もある」という受け止め方が一定数あることがうかがえます。
各メディアのレビュー・評価
Metacritic に掲載された主なレビューを、翻訳・要約して紹介します(点数は2026年11月2日時点の表記)。
The Daily Dot 100点
名作を現代向けにした「ほぼ完璧」なリメイクだと評価しています。シリーズを作り直そうとせず、原作の良さをそのまま生かした点を褒めています。
Vandal 92点
原作の作りは古びておらず、新しいグラフィックと合わせて、発売当時と同じように楽しめるとしています。
Pocket Gamer UK 90点
シリーズのなかでも特に豊かで不思議な、心に残る作品のひとつだと表現しています。
God is a Geek 90点
初めて遊ぶ人にも、昔遊んだ人にも引き込まれる内容で、Switch で持っておくべき1本だとしています。
The Games Machine 85点
原作を良い方向に強化した優れたリメイクだとしつつ、フレームレートの不安定さには疑問を残しています。
国内レビューでの受け止め
GAME Watch のレビューでは、ポップで温かみのあるグラフィックや、戦闘と謎解きのバランス、マップやヒントの充実による遊びやすさが評価されています。また、任天堂のほかの作品から顔を出すゲストキャラクターの再現度や、釣り、クレーンゲームといったミニゲームの出来も好意的に取り上げられていました。開発は、任天堂のリメイク作品を多く手がけてきたグレッゾが担当しています。
評価されている点

ジオラマのような映像
本作の見た目は、つやのある人形や小物を並べたミニチュアのようなタッチで、画面の上下がぼやけるレンズ効果も加わっています。ゲームボーイ版の地図の作りはほぼそのままに、色と立体感が加わったことで、同じ島がまったく違う印象になりました。日本の口コミでも「原作を知っていても新鮮」「眺めているだけで癒やされる」という感想がとても多いです。
今遊んでも通用する謎解き
8つのダンジョンは、鍵の使い方、スイッチの順番、アイテムの組み合わせなど、2Dゼルダらしい謎解きが詰まっています。原作が30年以上前の作品とは思えないほど、手応えのある作りなんですよね。持ち替えが多かった剣や盾、パワーブレスレットが常時装備になるなど、操作面で遊びやすくなった点も評価されています。
不思議な島の物語
舞台は、ハイラルではない謎の島コホリントです。住人たちのどこかとぼけた会話や、ほかのシリーズ作品とは違う切ない雰囲気が、原作当時から語り継がれてきました。物語の核心には触れませんが、エンディングを見たあとに島での出来事を思い返したくなる、という声が多い作品です。
寄り道とやり込み
本編の合間には、住人の頼みを聞いて品物を次々に交換していく「わらしべ」のイベントや、島のあちこちに隠された「ひみつの貝がら」集め、ハートのかけら探しなどの寄り道があります。どれもマップを隅々まで歩く動機になり、ダンジョンで行き詰まったときの気分転換にもなるんですよね。貝がらを一定数集めると特別な見返りがあるため、すべて見つけるまで遊ぶ人も多く、短めの本編を補うやり込み要素として評価されています。
釣り堀やクレーンゲームなどのミニゲームも、前述の国内レビューで好意的に取り上げられていた部分です。クレーンゲームの景品にほかの任天堂作品のキャラクターを模したフィギュアが並ぶなど、細かな遊び心が随所に入っています。
音楽のアレンジ
原作の BGM がオーケストラ風や生楽器の音でアレンジされ、場所ごとの雰囲気を引き立てています。「タルタル高地」や「メーベの村」など、原作を遊んだ人が覚えている曲が新しい音で流れる場面は、懐かしさと新しさが同時に味わえるところです。
批判されている点

場面によって処理が重くなる
最も多く挙がるのが、フレームレートの不安定さです。画面を切り替えずに島を続けて歩く作りになったことで、エリアの境目などで動きが一瞬カクつく場面があります。The Games Machine のレビューもこの点に触れていました。遊べなくなるほどではなく、謎解きや戦闘への影響も小さいものの、気になり始めると目についてしまう、という声は少なくありません。
価格に対するボリューム
原作に準じた内容のため、クリアまでの時間は最近のアクションゲームと比べると短めです。希望小売価格6,578円(税込)に対して、「新作に近い値段なのに、中身はリメイク」と感じる人もいます。逆に、短く濃い冒険が好きな人には、ちょうどいい長さだという受け止め方もあります。セールの時期を待つ人が多いのも、このあたりの感覚の表れだと思います。
パネルダンジョンの評価は分かれる
新要素の「パネルダンジョン」は、攻略済みのダンジョンの部屋をパネルとして並べ、自分だけのダンジョンを作る遊びです。GAME Watch のレビューでは時間を忘れるほど夢中になったと評価されていますが、口コミでは「部屋の組み合わせだけで、謎解きの新しさは少ない」「報酬のために遊ぶ作業になった」という声も見られます。『スーパーマリオメーカー』のような本格的なエディットを期待すると、物足りなく感じるかもしれません。
原作から大きくは変わらない
物語やダンジョンの構成は原作に忠実です。原作を何度も遊んだ人からは「新しいダンジョンや追加のストーリーがほしかった」という意見もあり、懐かしさを楽しめるかどうかで印象が変わります。
なぜ評価が割れるのか
本作の不満は、原作を大切にしたリメイクだからこそ生まれたものが中心です。忠実に作り直したことで、謎解きの良さはそのまま残りましたが、ボリュームや新要素の少なさも同時に引き継いでいます。初めて遊ぶ人にとっては「よくできた2Dゼルダの新作」に近く、原作を知っている人にとっては「美しく生まれ変わった思い出の島」になります。
メタスコア87点、ユーザー評価の8割以上が肯定的という数字は、その両方の層に、おおむね満足して受け入れられたことを示していると思います。気になる点はあっても、作品そのものの評価を大きく下げるほどではない、というのが全体の傾向です。
ゲームボーイ版から変わったところ
原作を遊んだ人がいちばん気になるのは、どこまで同じで、どこが変わったかだと思います。口コミやレビューで挙がる主な違いを整理すると、次のようになります。
- 画面単位で切り替わっていたフィールドが、続けてスクロールする形になった
- Joy-Con のボタンが増えたことで、剣や盾などをいちいち付け替える手間が減った
- 各地のミニゲームや、景品の配置などに細かな手直しが入った
- パネルダンジョンが新しく加わり、ゲームボーイカラー版で追加された「カラーダンジョン」とは別の遊びになった
マップの形やダンジョンの順番、物語の流れは原作をそのまま踏襲しています。「思い出のまま歩けるのがうれしい」という声がある一方で、上で触れたように「変わらなさ」を物足りなく感じる人もいます。原作を知らない人にとっては、こうした違いを気にせず、1本の新しいゼルダとして遊べるのがこのリメイクの良さでもあるんですよね。
amiibo との連動
本作に合わせて、ジオラマ風の見た目のリンクの amiibo も発売されました。パネルダンジョンで作ったダンジョンは amiibo に保存して、ほかのプレイヤーに渡すことができます。GAME Watch のレビューもこの仕組みに触れていました。amiibo が無くても本編の冒険はすべて遊べるので、必須ではありません。
難易度と遊びやすさ
2Dゼルダの謎解きは、どこへ行けばいいか迷う場面がつきものです。本作では、島の各地にある電話小屋で、うるりらじいさんからヒントを聞けるので、行き詰まったときの助けになります。地図にはピンを置いて印を付けられ、気になる場所を覚えておくのも簡単になりました。
一方、戦闘に手応えがほしい人には、受けるダメージが増え、回復のハートが出なくなる「辛口モード」が用意されています。最初から選べるので、原作を遊んだ人や、アクションに慣れた人はこちらで始めると、緊張感のある冒険になると思います。
夢をみる島は今から買っても後悔しないか
2Dの見下ろし型ゼルダを遊んだことがない人の入門としても、昔の記憶をたどりたい人のための1本としても、今でも十分に価値のあるリメイクです。携帯モードで少しずつ遊ぶのにも向いていて、1日1つのダンジョンを進めるようなペースでも楽しめます。
楽しめる可能性が高い人
- アクションよりも、ひらめきで解く謎解きが好きな人
- ゲームボーイ版を遊んだ思い出があり、新しい見た目で再体験したい人
- かわいらしい見た目の作品を、のんびり遊びたい人
期待とずれるかもしれない人
- 『ブレス オブ ザ ワイルド』のような広い世界の自由な探索を求める人
- フレームレートのわずかな乱れも気になってしまう人
- 原作にない新ダンジョンや追加シナリオを期待している人
島に流れ着いたリンクが、住人と言葉を交わしながら少しずつ楽器を集めていく。そのささやかな冒険の手触りは、映像が新しくなっても変わっていません。原作の評判をそのまま確かめたい人にこそ、手に取ってほしい作品です。ゼルダの最新作から入った人が、シリーズの原点に近い遊びを知るきっかけとしても、ちょうどよい長さと難しさの1本だと思います。